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ryuzeeによるブログ記事。不定期更新

アジャイルコーチの雇い方

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。

How to hire an Agile consultantより。 アジャイルコーチの雇い方について分かりやすい記事があったので抜粋・意訳にてご紹介します。

  1. 名もない人を雇ってはいけない
  2. 地理的な理由や金額的な理由でコーチを選定してはいけない
  3. 推薦してもらう
  4. 計画をたてる
  5. コンサルタントを調査する
  6. 私はしらない、と喜んでいうコンサルタントを探す
  7. 契約の前にフェイスツーフェイスで会って話す
  8. 初期のアセスメントをリクエストする

1. 名もない人を雇ってはいけない

端的に言えば、大きいコンサルティング会社に相談すると、「彼が適任です」といって人を割り当てたりすることがあるが、それが、雇う側にとって本当に適任かどうかはそもそも分からない(ひどい言い方をすれば、ただ単にその時に稼働があいていたから適任だと言って売っているだけかもしれないし、そもそも○○メソッドみたいなのを売りたいだけかもしれない) また名もない人は経験がないから名がない、コミュニティやイベントへ参加していないというケースも多く、評価しようがない。

2. 地理的な理由や金額的な理由でコーチを選定してはいけない

単純に安ければ良いというものではない(高いから良いとは限らないが)。ただし遠隔地にいる良いコーチがきっかけとなって生み出した結果は、旅費や宿泊費やコンサルティング費の差などすぐに回収できるくらいのものだ。1とあわせて無名な人を安く雇っても安物買いの銭失いになるかもしれない。 日本でもある有名コーチは東京・名古屋・大阪・九州を毎週飛び回っているし、海外の著名コーチも多額の飛行機代を使っているケースが多い。

3. 推薦してもらう

広告を見て探すくらいなら、よいコーチを知ってそうな人に推薦してもらえば良い。もちろん外れる可能性もあるが、闇雲に探すよりはましなはずだ。

4. 計画をたてる

ブログを読んだりコミュニティに参加したりしていれば、誰にコンタクトを取れば良いかはだんだんわかるようになるはずだ。コーチを雇いたいならまずはそのような計画をたててリサーチをしよう。

5. コンサルタントを調査する

そのコーチはブログを書いているか、Twitterでつぶやいたりしているか?その内容はどんなものか?本を書いているのであればAmazonのレビューはどんな感じか?なお履歴書やLinkedInを見ても表面的なことしか分からないのであまり意味はない。 またそのコーチがどんなコミュニティに参加しているか、どのようなイベントに登壇しているか、どのような内容をしゃべっているのかについても調査したほうが良い。これらはお金をかけずに簡単にできるはずだ。

6. 私はしらない、と喜んでいうコンサルタントを探す

アジャイルはコンテキスト依存なので、呼ばれた時に、何も聞かずに問題が把握できるわけではない。なのでそのコンテキストを理解し、コンテキストにあった回答を出せる人を探す。 良いコーチはたくさん質問するはずだ。

7. 契約の前にフェイスツーフェイスで会って話す

そのコーチがどんなことを考えているか、話し方のトーンはどのようなものか、普段どのように過ごしているか、どのような事例を持っているか、そしてそのコーチが自分の組織にあいそうかは会って確認する。

8. 初期のアセスメントをリクエストする

最初にアセスメントを頼んだり、無料相談(もしくはスポットの格安の相談)に乗ってもらったりすると、コーチの力量がわかる。

それでは。

アジャイルコーチングやトレーニングを提供しています

株式会社アトラクタでは、アジャイル開発に取り組むチーム向けのコーチングや、認定スクラムマスター研修などの各種トレーニングを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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  • 著者/訳者:Gunther Verheyen / 吉羽龍太郎 原田騎郎 永瀬美穂
  • 出版社:オライリージャパン(2021-03-23)
  • 定価:¥ 2,640
  • スクラムはアジャイル開発のフレームワークですが、その実装は組織やチームのレベルに応じてさまざまです。本書はスクラムの実践において、さまざまな課題に対処してきた実践者が自らの経験や考え方を語るエッセイ集です。日本語書き下ろしコラムを追加で10本収録
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  • 著者/訳者:Melissa Perri / 吉羽龍太郎
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  • レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
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  • 著者/訳者:原田騎郎 安井力 吉羽龍太郎 角征典 高木正弘
  • 出版社:オライリージャパン( 2016-03-25 )
  • 定価:¥ 2,138
  • チームの仕事や課題を見える化する手法「カンバン」について、その導入から実践までを図とともにわかりやすく解説した書籍。カンバンの原則などの入門的な事柄から、サービスクラス、プロセスの改善など、一歩進んだ応用的な話題までを網羅的に解説します。
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  • 著者/訳者:Ken Schwaber、Jeff Sutherland著、角征典、吉羽龍太郎、原田騎郎、川口恭伸訳
  • 出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-08 )
  • 定価:¥ 1,680
  • スクラムの父であるジェフ・サザーランドとケン・シュエイバーによる著者の日本語版。ビジネス層、マネジメント層向けにソフトウェア開発プロセス変革の必要性やアジャイル型開発プロセスの優位性について説明
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  • 出版社:達人出版会
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