IBMの「チーム開発の生産性を高めるプロセスを体感しよう(入門編)」に行ってきた

 2009/11/21

Shibuya-tracつながりで、IBMのAgileセミナー「チーム開発の生産性を高めるプロセスを体感しよう(入門編)」に行ってきた。 内容はScrumの基礎とRational Team Concert(RTC)の紹介。

Scrumについては、@masayang師匠から教えを受け、多数の案件をやってきているので、新たな発見というのはあまり無かったけど、改めて復習にはなった。ただセミナーの内容は純粋Scrumというよりは日本型Scrumと言った方が良いかと思う。ターゲット層がAgile初心者だったようなので「これがAgileというものなんです」と言うと誤解を招く恐れがあるのではないかな。Agileマニフェストを最初に説明しておいた方が良かったと思う。

参考になった点を列挙しておく。

Scrum概説

  • WFとAgileの例え。WFは長編映画。あたるかどうかは封を切ってみないと分からない。一方でAgileは連続TVドラマ。視聴者の反応を見ながら変えていく。
  • Agileにおけるスプリント毎のリリースは、今日の話では「物理的なリリースというよりは、顧客へのレビューの区切り、という位置づけが大きい」と説明されていた。それであれば、全スプリント完了後に結合テストだとか総合テストだとかをやらなきゃいけない、というのは分からなくもない。しかし実際プロダクションリリースとしてリリースできるモノであるならば機会損失の最小化を目指して早期なリリースをするのはビジネス上は重要だと思うので、その点はプロジェクトの性質によって決めていくのだろう。
  • 「旧来組織の管理職は、Agileな組織においてはクラスチェンジせざるを得ない。Scrumマスターかファシリテーターが現実路線。」という点については激しく同意。隣になった人に話したのだが、Agileをやろうとすると組織構成や新入社員の教育プロセス、そして各人の評価プロセスについて再構築が必要だと思う。この点については日本のSIerはまだ答えを出していない。
  • 「ストーリーはプロジェクト全行程の絵コンテ」と表現されていたが、ちょっと怖い表現。物理的な画面イメージの登場時期については十分な検討が必要。UIの議論に終始すると危険なのは経験則上間違いないので。
  • 講師の方の説明で、ストーリーに「開発ルームの設定」とか「マシンのセットアップ」が入っていた。個人的にはこれはスプリント0のタスクだと思うので突っ込んで聞いてみた。答えとしては、これも顧客にとっては価値がある内容なので入れて良い、とのこと。顧客に価値があるので入れて良いというのは分かる気がするが、その場合プロダクトバックログとしては、「生産性を高く保てる環境を用意する」というストーリーにして、部屋だとかマシンはタスクのような気がする。
  • そういう意味で、「バックログやタスクの書き方に正解はない」と話されていたが、正解は無いとしても王道はあるんじゃない?とは思っているんだけどどうなのかな?
  • 分かること/分からないことをはっきりさせる。棚上げの禁止
  • 必ず何かしらの手戻りがあると思うこと(小さい「どっひゃー」みたいな)

Rational Team Concert

  • ユーザーの作成、プロジェクトの作成、プロダクトバックログ、ストーリーの作成、運用まで1時間ちょいで。
  • Tracを日々使っている身としては抵抗はあまりない。Trac+Agiloも簡単だが、RTCもなかなか簡単そう。ちょいとボタンやメニューが多くて最初は戸惑いそうだが。
  • ちょっと次の案件で使ってみようかなと思ったり。
  • Linuxで動くのかな?

その他

  • 研修で、「実践アジャイルプロジェクト管理~スクラムではじめる最強エンタープライズ開発~」の本を頂戴したのだが、丁度前日にオンラインで購入しちまったところだった。家に新品が2冊ある切なさ。顔見知りの人に差し上げますわ
  • プロダクトバックログを書くワークショップで、かおるんさんと一緒になったんだけど、以前からやっているように、「誰々がほげほげする。それによってまげまげを得る」みたいな書き方をしていたら、講師の方から、「このチームはやり慣れてますね~」と言われた。入門編にいくのは場違いだっかかもしれん(笑)
 2009/11/21

著作

寄稿

Latest post: