XP祭りに行ってきた

 2010/09/06

9/4(土)に早稲田大学で行われたXP祭りに行ってきました。 細かいセッションの内容はPublickeyさんのサイトで解説されているので、僕は率直な感想とか。

細谷さんセッション

アジャイルなテストの話。「コンテキスト依存」という言葉が登場するように、テストをどこまで行うかは、案件の性質や置かれた状況によって異なる。だからこそ、テストの戦略を最初に決めておく必要がある。

開発会社の社内QA基準に従ってテストするっていう行為自体は、顧客にとって本当に価値がある話なんだっけ?っていうとそうじゃなくて、顧客にとっては、バグがあるとかないとか、そういうレベルの話ではなく、そのソフトウェアを使ってビジネス上の成果が出るかどうかが一番重要。 テストへの投資額は バグが顕在化した際に受ける損失>テストへの投資 であるべきで、 テストへの過度な投資によってマーケット投入が遅れ機会を失うリスク>バグが顕在化した際に受ける損失であれば早期に市場に投入すれば良い。 Agileな開発との親和性が高いWebアプリケーション開発では、特にサービス提供会社はベータ版という位置づけでどんどん早期にマーケットに投入してくる。 SIerは、サービス系の会社とは業態が違うから、と一蹴するのではなく、何故彼らがそういう行動を取っているのかよく考えるべきなんじゃないだろうか。

平鍋さんセッション

仕事と家庭とバランスが大事、という話はすごく共感できた。 僕があまり残業しないのは、家族と夕飯一緒にたべて会話する時間が大事だから。早起きするのは、自分の時間を確保して勉強したいから。 もちろん忙しい時期もあるから完全にそのとおりにできるわけでもないけれども、自分にとっての持続可能なペースはこれかな、と思うし、このペースを維持しているから、家族の理解を得ながら色々な活動が出来ているのだと思う。 僕にとってアジャイルとは何か?という話をよくするんだけど、それは 「顧客の満足と価値を実現し、開発者のQOLを向上させ、さらに自社の利益もちゃんとあげるための道具」 ということ。 またその思いがはっきりした。

アジャイル本読部

@kompiroさんらと「Fearless Change」を読んだ。英語の文献を読むのは苦痛ではないけど、人に説明できるようにちゃんと読むのは難しい。 日頃から英文を読む機会は多いけど、分からない単語はとばして、どうしても重要なポイントだけ辞書を引くような読み方なので、こういう読み方もあるんだなぁと参考になった。前の会社の時に一時期、本田宗一郎や松下幸之助やジャック・ウェルチの本を半年くらい毎週輪読していたことがあったんだけど、いいよなー。 で、こういう輪読の際は「脱線上等!」が大事。本を読んで理解するだけじゃなくて、そこから何を考えるかが大事だから。

Agile Conference報告

楽天藤原さんNECソフト安藤さん静岡県立大学の細澤さんによるAgile Conference 2010への参加報告。先日楽天さんにお邪魔した際に話を聞かせていただいたけど、なんど聞いてもその場の熱狂が伝わってくる。安藤さんがすごいのは、お子様含めた家族も連れて行ったことがある、ということ。@kawagutiさんも会場にお子様連れてきてたし、そういうことができるというのは本当に素晴らしい。10月のとあるイベントで@kawagutiさんが家族参加をOKにできるよう交渉中、という話を聞いたので、もしそうなったら自分の息子(twitterのアイコンの人)を連れていこうと思う。 来年はソルトレークシティーということで、奥さん誘って、なんとか行きたいなぁ。 あと、今年は日本人による発表はなかったので、来年は誰か(@masayang師匠とか@holicさんとか)Submitしてほしいですね。

LT大会と基調LT

登壇者がみんなLT慣れしていて、(LT初という方もいらっしゃったけど、LTの秘孔を突いてきたw)、引き込まれた。 @tomohnさんのプレゼンは何度もお聞きしているが、相変わらずしゃべりも資料もすごかった。あの資料を30分で作るのは人間技じゃないなぁ。 あとは、息子がポケモンバトリオゼロに夢中で、しばしば付き合っているので、ESM水越さんの発表は超笑えた。 僕もよくLTやるけど、LTは楽しい。

パーティ

70人収容の会場に90人くらいの人がいて、カオスな感じだったが、@hiranabeさんにご挨拶もでき、@samuraiRedさんたちとお話したりできて良かった。 他にも色々な方とお話をして結構よく聞いたのが、「現在自分だけ(もしくは自分のチームだけ)でアジャイルをやっていて、なかなか周りに理解されない」という悩み。 僕が答えを持ちあわせているわけではないけど、Fearless Changeにも出てくるように、「熱意をもって」取り組むしかないだろう。NECソフト安藤さんのように、社内にコミュニティ作ってゲリラ的に活動してみたり、@kawagutiさんのようにどんどん周りを巻き込んでみたり。 以前マイクロソフトさんでAgile導入に関する話をさせていただいたときにも、触れたけど、「説得ではなく、納得」が大事だし、「理解させるのではなく、興味をもってもらう」ところがスタートでしょう。

その他

アジャイルって本では伝わらないっていう平鍋さんの話もあったけど、こういうセミナーの熱気も文章だけだと伝わらない。 みんなもどんどん行ったら良い。ひきこもり体質の僕が変われたのは、リアルな場に思い切って行くようになって知り合いが増えたことが非常に大きい。 

その他2

多くの出版社さんから本を提供いただいたということで、私も1冊頂戴いたしました。 [tmkm-amazon]9780321580511[/tmkm-amazon] 昨年発売された本で、テストの自動化に関する戦略について書かれた本。まだ邦訳はないし、たぶんでない気もする。テストの自動化やCIについては、Scrumを軸としている立場としても、スプリント0で絶対に環境を準備すべき、というスタンスなので、テストについても色々語れるようになりたいな。

 2010/09/06

著作

寄稿

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