DevOpsとか自動化とかアジャイルな話 / 認定スクラムプロフェショナル(CSP) / CSM / CSPO / @ryuzee

ソフトウェア開発におけるムダ

2012/06/18 | Agile, おすすめ | タグ:


 
Alan Shalloway氏のWastes of Software Developmentより適当意訳にてご紹介。

僕のトレーニングではいつもトヨタ生産方式の話やStandishのレポートの話をしている。7つのムダのうち特に作り過ぎのムダをなくすことはとても重要で(もちろんほかも重要)、これがないと頻繁に継続的に顧客に価値あるフィーチャーを届けることはできなくなるからだ。さらに開発のプロセスの中で、常にどこにムダがあるのかを考えて改善していくことはチームに課された責任でもあるのだ。

例えば思いつく限り以下のようなものはムダだ。

  • 使わない機能
  • 沢山のオプション設定
  • 読まない仕様書
  • 読まない報告書
  • やたらと体裁にこだわった文書
  • 更新されない文書
  • 目的のない会議
  • 決定事項が守られない会議
  • 遅いPC
  • 小さいディスプレイ
  • 行動の監視
  • 目的化された報告
  • 同じ間違いのくり返し
  • 自動化できる作業の手動実行
  • マルチタスク
  • 詰め込み
  • バグ
  • 作りかけで放置されたもの
  • チェックインされていないコード
  • テストされていないコード
  • 顧客価値と一致しない役割分担(デプロイ担当者やテスト担当者など)
  • 長すぎるフィードバックプロセス
  • 過度な先読み

では以下訳部分。

製造業における7つのムダをソフトウェア開発におけるムダにあてはめようという流れがある。その話自体は悪いスタート地点ではないが、そうは言ってもただのスタート地点だ。物理的な製品開発の世界とソフトウェア開発ではいくつも異なる点がある。たとえば

  • ソフトウェアはムダが見えにくい
  • バグのないコードを書く開発者とバグを作ってしまう開発者を見た目では区別できない
  • ソフトウェアにおけるエラーは時間がたつにつれて修正に労力がかかるようになる。
  • 製造業におけるエラーは、同じことが繰り返されやすいが、ソフトウェアにおけるエラーは毎回個別事象であることが多い。

ポイントは、我々がソフトウェア開発における新たなムダのリストを欲しているということだ。以下ははじめの切り口だ。

ムダの原因

  • 多すぎる仕掛り中の作業
  • 遅延
  • 仕事の引き継ぎや受け渡し
  • 官僚主義
  • 割り込み
  • 不明瞭なワークフロー

生み出されたムダ

  • 必要以上の機能
  • 不具合
  • 複雑さ

作業におけるムダ

  • 割り込みや不適切なやり方による非効率
  • バグの修正
  • 必要な作業のやりなおし
  • 非同期で作業を進めたことによるバタバタ(貧弱なイングレーション)
  • 再学習
  • レベルの低い技術的プラクティス
  • 不適切な作業順序
  • 重複コード
  • 作り込みすぎのフレームワーク

問題の多くは、多くの作業をし過ぎていることに起因している。チームの作業を管理するためには2つの一般的なやり方がある。

  1. 作業を前もって計画し、チームに与える
  2. チームがReadyになったら作業をプルする

ウォーターフォールやアジャイル以前の計画においては前者を使う。全てのアジャイルなやり方では後者を使う。各チーム固有のキャパシティとそれが尊重されなければならないことについてどうやって管理職に理解させるか、という点については大きなチャレンジだ。これらの点から、我々は以下の情報を提供しなければならないだろう。

  1. チームがうまく機能しているという証拠
  2. チームがキャパシティにしたがって働いているという証拠

我々は常により良い方法を学習しようとしている。我々にとって変化を経験することは、我々がサービスを提供している相手の人と同じように大変なことだ。この状況においてはチームのやり方を明らかにすることはほとんどの場合良いアイデアだ。どうやったらよりよい仕事が出来るかを学んでいるチームにとっても、なぜ変化が起こったのか知りたい人たちにとっても、改善の良い機会となる。

なお、Alan Shalloway氏はオンラインで定期的にセミナーを実施されている(当然全編英語ですが)ので、興味がある方はこちらを参照すると良いだろう。

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして

著者/訳者:大野 耐一

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単行本 ( 232 ページ )

ISBN-10 : 4478460019

ISBN-13 : 9784478460016


写真:http://bit.ly/P8WBsh

    

参考文献

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営

著者/訳者:Henrik Kniberg

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ISBN-10 : 427406932X

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組織パターン (Object Oriented SELECTION)

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ISBN-10 : 4863541333

ISBN-13 : 9784863541337



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ISBN-10 : 4048707876

ISBN-13 : 9784048707879


コメント

9 Responses to “ソフトウェア開発におけるムダ”

  1. サルト より:

    ソフトウェア開発におけるムダ http://t.co/zHA5iRBc @ryuzeeさんから

  2. 長谷川博之 より:

    今日は台風?自転車が乗れませんね。 http://t.co/NJQ7b4jl http://t.co/rvvo4wsD

  3. 豊月 より:

    ソフトウェア開発におけるムダ http://t.co/L6M7mY24 @ryuzeeさんから

  4. Yuki Anzai より:

    小さいディスプレイww RT @120reset: "問題の多くは、多くの作業をし過ぎていることに起因している。" / “ソフトウェア開発におけるムダ | http://t.co/z5dixjJP” http://t.co/XfGDUG2c

  5. 園野淳一 より:

    “ソフトウェア開発におけるムダ | http://t.co/44jwtJAq” http://t.co/F20Sp8sx

  6. 園野淳一 より:

    まぁ、汎用化考えると遅くなるしね。基本。 / “ソフトウェア開発におけるムダ | http://t.co/44jwtJAq” http://t.co/F20Sp8sx

  7. Akihiko Koizuka より:

    reading ソフトウェア開発におけるムダ | http://t.co/nI9l06Qo http://t.co/QWsUoOkx

  8. Raydive .N より:

    ソフトウェア開発におけるムダ | http://t.co/XhIdolI1 http://t.co/reXpjz1K

  9. 備忘録 より:

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