【書籍発売のお知らせ】レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
このたび9/18に新刊『レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス』がオライリー・ジャパンより発売になります。
レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
- 著者/訳者:David Scott Bernstein、吉羽 龍太郎、永瀬 美穂、原田 騎郎、有野 雅士
- 出版社:オライリージャパン
- 発売日:2019-09-18
- 単行本(ソフトカバー):300ページ
- ISBN-13:9784873118864
- ASIN:4873118867
本書は、David Scott Bernstein氏の『Beyond Legacy Code: Nine Practices to Extend the Life (and Value) of Your Software』の全訳です。 著者のDavidはMicrosoftやIBMを含むさまざまな企業での開発経験をバックグラウンドに持つ、特にアジャイル開発における開発者向けの教育に情熱を注いでいる独立のトレーナー/コンサルタントです。 日本にも、2019年のDevOpsDays Tokyoでの基調講演やScrum Alliance認定スクラムデベロッパーのトレーニングで来日しています。
タイトルの「Beyond Legacy Code」という名のとおり、レガシーコードへの対処に関する原則とプラクティスをコンパクトに説明しています。 著者が強調するのは、そのレガシーコードへの対応としていちばん大事なのは「最初からレガシーコードを作らない」という点です。 あとから品質を上げるのは、最初から品質を高く保つのに比べて何倍ものコストがかかるので、後からレガシーコードを直さなくて済むようにする。 そのためにどうすれば良いのかに紙面の多くを割いています。
実際のプラクティスは9つにまとめられており、それらは主にエクストリームプログラミングに由来しています。 プラクティスの中には、テスト駆動開発や継続的インテグレーションといったすでに多くの人が取り組んでいるものも含まれていますし、 良いコードについての考え方や設計の仕方といったものも含まれています。 いずれのプラクティスも単にやり方やテクニックを紹介するのではなく、なぜそのプラクティスが必要なのか、その背後にどんな原則があるのかを繰り返し説明しています。 原則を理解せずにプラクティスだけ適用しても逆効果なためです。
300ページという読みやすい分量でコンパクトにまとまっていますので、ぜひお手に取って読んでいただければと思います。
目次
目次は以下のとおりです。
- 第I部 レガシーコード危機
- 第1章 何かが間違っている
- 第2章 CHAOSレポート再考
- 第3章 賢人による新しいアイデア
- 第II部 ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
- 第4章 9つのプラクティス
- 第5章 プラクティス1 やり方より先に目的、理由、誰のためかを伝える
- 第6章 プラクティス2 小さなバッチで作る
- 第7章 プラクティス3 継続的に統合する
- 第8章 プラクティス4 協力しあう
- 第9章 プラクティス5 「CLEAN」コードを作る
- 第10章 プラクティス6 まずテストを書く
- 第11章 プラクティス7 テストでふるまいを明示する
- 第12章 プラクティス8 設計は最後に行う
- 第13章 プラクティス9 レガシーコードをリファクタリングする
- 第14章 レガシーコードからの学び
翻訳
翻訳は、弊社アトラクタのアジャイルコーチ4人(吉羽、永瀬、原田、有野)で行いました。コードはGitHubで管理し、コミット数は857回でした。 弊社では一緒に働いたり翻訳をしたりする社員を募集しております。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
- 著者/訳者:David Scott Bernstein、吉羽 龍太郎、永瀬 美穂、原田 騎郎、有野 雅士
- 出版社:オライリージャパン
- 発売日:2019-09-18
- 単行本(ソフトカバー):300ページ
- ISBN-13:9784873118864
- ASIN:4873118867