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ryuzeeによるブログ記事。不定期更新

【資料公開】アジャイルについてマネージャーが知るべき97のこと

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。
昨年12月に新刊『チームトポロジー』が発売になったのでぜひよろしくお願いします。

アジャイルコーチや技術顧問の仕事は多岐にわたりますが、その1つに社内での講演やセミナーがあります。 今回、技術顧問先のイベントで登壇しましたので、その際の資料を公開します。 アジャイルとは直接関係ないものも多々含まれていますが、ネタということでご了承ください。


アジャイル全般

  • QCDSを同時にすべて固定することはできない
  • 要件の決まったものを早く・安く作る方法ではない
  • 開発だけをアジャイルにしても意味がない
  • アジャイルで請負契約は無理だと心得よう
  • すべてがアジャイルに適しているわけではない
  • 大規模アジャイルは小さなアジャイルの成功後
  • アジャイル導入を支援しよう
  • アジャイル推進での組織的な課題に取り組もう
  • 無駄な社内プロセスを廃止するよう働きかけよう
  • 効率ではなく成果に着目した組織設計をしよう
  • チームの成果や結果に対する責任を取ろう

ディスカバリー

  • すべてのプロダクトが成功するわけではない
  • 最初のアイデアは仮説にすぎない
  • アイデアはたくさん出してたくさん捨てろ
  • 自分やのアイデアが役に立たないこともある
  • 事業計画はその通りになるはずがないと心得よう
  • 事前の検討をたくさんしても不確実性は減らない
  • 事前の検討に時間をかけすぎてはいけない
  • 予算は素早く割り当てよう
  • 予算はプロダクト価値を検証して追加していこう
  • 課題と顧客の発見をアウトソースしてはいけない
  • 自分が欲しくないものは人も欲しくない
  • でも自分は想定顧客ではないかもしれない

プロダクト

  • 初回のリリースはゴールではなくスタート
  • プロダクトの成功を計測する指標を定めよう
  • 機能を沢山作っても顧客の満足度は上がらない
  • 作った機能は効果測定しよう
  • 使われない機能は削除しよう
  • プロダクトが使われているところを観察しよう
  • 見込みがないプロダクトは撤退しよう

  • 機能しているチームを壊さない
  • チームを変えるときはゆっくりと
  • 相談なくチームから人を外してはいけない
  • チームに相談なく人を追加してはいけない
  • チームに悪影響を与えている人に対処しよう
  • プロパーを手厚く配置しよう
  • 良い人を採用しよう
  • パートナーとは長くつきあおう
  • 複数プロジェクトの兼任は避けよう
  • 人の稼働率を追求してはいけない
  • 専門性だけでチームを分けてはいけない
  • チームに不満があるなら、それは自分のせい
  • プレッシャーをかけても速度はあがらない
  • 教育に時間とお金を使おう
  • チームが働いている様子を観察しよう
  • チームの成功をほめたたえよう
  • チームを外からの圧力から守ろう
  • チームが透明性を保てるように支援しよう
  • 無礼なふるまいを許さないようにしよう
  • チームの役に立つ他の組織の人を紹介しよう
  • チームが必要だと表明した人を連れてこよう
  • 全員がアジャイルな働き方を好むわけではない
  • チームが集中して働ける場所を作ろう
  • チームメンバーのキャリア開発を支援しよう
  • チームのメンバーと1on1をしよう
  • 良い点と改善点を定期的にフィードバックしよう
  • 資格取得だけを目標にしてはいけない
  • 人事評価の方法を説明しよう
  • 定量的な指標だけで評価をしてはいけない
  • チームの成果、定量評価、定性評価の組み合わせ

プロセス

  • 過度な標準化は害を及ぼす
  • プロセスの詳細はチームに決めてもらおう
  • チームにやり方を指示してはいけない
  • 何かを要求する時は納得のいく理由を説明しよう
  • メンバーに個別に作業を依頼しないようにしよう
  • チームに権限や判断を移譲しよう
  • なんでも文書化させてはいけない
  • 詳細すぎる報告を求めてはいけない
  • 生産性のみに注目しない
  • スプリントレビューに参加して、実物を見よう
  • 小さな失敗を許容しよう
  • 実験を推奨しよう
  • チームで解決できない問題の解決を助けよう
  • チームに見積もりをしてもらおう
  • チームの見積りに口を出してはいけない
  • プロダクトすべてで統一の品質を求めない
  • 不具合でもすべて直す必要があるとは限らない
  • チェックシートは最低限に
  • ミーティングはチームの都合を優先しよう

技術

  • 技術やアーキテクチャーの指示をしない
  • 高スペックのPCなどの道具をチームに与えよう
  • チームが必要とする有償ツールを買おう
  • CI/CD、バージョン管理などの基盤に投資しよう
  • クラウドを活用しよう
  • チームが学習の時間を持てるようにしよう
  • チームの学習のためのお金を確保しよう

マネージャー自身

  • アジャイルでもマネージャーは不要にはならない
  • 自分の発言がどの立場かを明らかにしよう
  • 自分の過去のやり方がベストではないと心得よう
  • 邪魔をしないようにしよう
  • 意見と事実を分離して考えよう
  • マネジメントするのは人よりも環境
  • チームのために時間を空けておこう
  • 自分の学習の時間も確保しよう
  • 自分が学習している姿をチームに見せよう
  • 率先垂範して休暇を取ろう
  • いつも機嫌よくしておこう

それでは。

アジャイルコーチングやトレーニングを提供しています

株式会社アトラクタでは、アジャイル開発に取り組むチーム向けのコーチングや、認定スクラムマスター研修などの各種トレーニングを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。

詳細はこちら
  • スクラム実践者が知るべき97のこと
  • 著者/訳者:Gunther Verheyen / 吉羽龍太郎 原田騎郎 永瀬美穂
  • 出版社:オライリージャパン(2021-03-23)
  • 定価:¥ 2,640
  • スクラムはアジャイル開発のフレームワークですが、その実装は組織やチームのレベルに応じてさまざまです。本書はスクラムの実践において、さまざまな課題に対処してきた実践者が自らの経験や考え方を語るエッセイ集です。日本語書き下ろしコラムを追加で10本収録
  • プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
  • 著者/訳者:Melissa Perri / 吉羽龍太郎
  • 出版社:オライリージャパン(2020-10-26)
  • 定価:¥ 2,640
  • プロダクト開発を作った機能の数やベロシティなどのアウトプットで計測すると、ビルドトラップと呼ばれる失敗に繋がります。本書ではいかにしてビルドトラップを避けて顧客に価値を届けるかを解説しています。
  • SCRUM BOOT CAMP THE BOOK 【増補改訂版】
  • 著者/訳者:西村直人 永瀬美穂 吉羽龍太郎
  • 出版社:翔泳社(2020-05-20)
  • 定価:¥ 2,640
  • スクラム初心者に向けて基本的な考え方の解説から始まり、プロジェクトでの実際の進め方やよく起こる問題への対応法まで幅広く解説。マンガと文章のセットでスクラムを短期間で理解できます。スクラムの概要を正しく理解したい人、もう一度おさらいしたい人にオススメ。
  • みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた
  • 著者/訳者:Matt LeMay / 吉羽龍太郎、永瀬美穂、原田騎郎、有野雅士
  • 出版社:オライリージャパン(2020-3-19)
  • 定価:¥ 2,640
  • アジャイルで本当の意味での成果を出すには、開発チームだけでアジャイルに取り組むのではなく、組織全体がアジャイルになる必要があります。本書にはどうやってそれを実現するかのヒントが満載です
  • レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
  • 著者/訳者:David Scott Bernstein / 吉羽龍太郎、永瀬美穂、原田騎郎、有野雅士
  • 出版社:オライリージャパン( 2019-9-18 )
  • 定価:¥ 3,132
  • レガシーコードになってから慌てるのではなく、日々レガシーコードを作らないようにするにはどうするか。その観点で、主にエクストリームプログラミングに由来する9つのプラクティスとその背後にある原則をわかりやすく説明しています。
  • Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方
  • 著者/訳者:Jennifer Davis、Ryn Daniels / 吉羽 龍太郎、長尾高弘
  • 出版社:オライリージャパン( 2018-3-24 )
  • 定価:¥ 3,888
  • 主にDevOpsの文化的な事柄に着目し、異なるゴールを持つチームが親和性を高め、矛盾する目標のバランスを取りながら最大限の力を発揮する方法を解説します
  • ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
  • 著者/訳者:リチャード・シェリダン / 原田騎郎, 安井力, 吉羽龍太郎, 永瀬美穂, 川口恭伸
  • 出版社:翔泳社( 2016-12-20 )
  • 定価:¥ 1,944
  • 米国で何度も働きやすい職場として表彰を受けているメンローの創業者かつCEOであるリチャード・シェリダン氏が、職場に喜びをもたらす知恵や経営手法、より良い製品の作り方などを惜しみなく紹介しています
  • アジャイルコーチの道具箱 – 見える化の実例集
  • 著者/訳者:Jimmy Janlén / 原田騎郎, 吉羽龍太郎, 川口恭伸, 高江洲睦, 佐藤竜也
  • 出版社:Leanpub( 2016-04-12 )
  • 定価:$14.99
  • この本は、チームの協調とコミュニケーションを改善したり、行動を変えるための見える化の実例を集めたものです。96個(+2)の見える化の方法をそれぞれ1ページでイラストとともに解説しています。アジャイル開発かどうかに関係なくすぐに使えるカタログ集です
  • カンバン仕事術 ―チームではじめる見える化と改善
  • 著者/訳者:原田騎郎 安井力 吉羽龍太郎 角征典 高木正弘
  • 出版社:オライリージャパン( 2016-03-25 )
  • 定価:¥ 2,138
  • チームの仕事や課題を見える化する手法「カンバン」について、その導入から実践までを図とともにわかりやすく解説した書籍。カンバンの原則などの入門的な事柄から、サービスクラス、プロセスの改善など、一歩進んだ応用的な話題までを網羅的に解説します。
  • Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革“成功"ガイド
  • 著者/訳者:Ken Schwaber、Jeff Sutherland著、角征典、吉羽龍太郎、原田騎郎、川口恭伸訳
  • 出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-08 )
  • 定価:¥ 1,680
  • スクラムの父であるジェフ・サザーランドとケン・シュエイバーによる著者の日本語版。ビジネス層、マネジメント層向けにソフトウェア開発プロセス変革の必要性やアジャイル型開発プロセスの優位性について説明
  • How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜
  • 著者/訳者:Jurgen Appelo, 前川哲次(翻訳), 川口恭伸(翻訳), 吉羽龍太郎(翻訳)
  • 出版社:達人出版会
  • 定価:500円
  • どうすれば自分たちの組織を変えられるだろう?それには、組織に変革を起こすチェンジ・マネジメントを学習することだ。アジャイルな組織でのマネージャーの役割を説いた『Management 3.0』の著者がコンパクトにまとめた変化のためのガイドブック