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ryuzeeによるブログ記事。不定期更新
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イテレーティヴとインクリメンタルの違い

みなさんこんにちは。@ryuzeeです。

The waterfall trap for “agile” projects より抜粋してご紹介します。

インクリメンタルでもイテレーティヴでも同じものを目指しているように見えるが、インクリメンタルな開発は顧客が満足しないものを作ってしまうリスクが軽減されていない。 大きな絵はプロジェクトのいちばん最後にしか見ることができない。 インクリメンタル開発で細部まで作りこんでしまうと、修正が発生した場合に、多くの努力が無駄になってしまう。 イテレーティヴな開発は開始時点からの絵の変化を見ることができる機会を提供している。 そして一歩ずつ全体の絵の完成に向けて進んでいくのをガイドしてくれる。

プロダクトバックログの作り方を間違えると上記のような事態になりやすいと言っても良いでしょう。 プロダクトバックログが顧客の視点で書かれていれば実現価値をスプリント中に明確にできるので良いのですが、このプロダクトバックログが開発者の作業レベルに近い内容だと、単なるインクリメンタルに陥る可能性があります。 最初のスプリントで、「共通関数を作る」といったプロダクトバックログアイテムが混ざっていたら要注意です。

原文の抜粋は以下になります。

Although both these plans aim for the same thing, the incremental plan does not really reduce the risk of delivering something unsuitable to the client. The big picture appears only at the very end. Because increments are done in detail, a lot of effort is wasted when a piece needs rework (and the initial releases are almost certain to fall into this category). Iterative development offers a chance to see the picture from the start, and guide the development towards the full picture in steps. Not carving stuff in stone from the start allows us to change them easier later on, and we know that we’ll need to do that. Jeff gave the following rule of thumb to check quickly if your plan is iterative or incremental: “it’s not iterating if you do it only once”.

  • スクラム実践者が知るべき97のこと
  • 著者/訳者:Gunther Verheyen / 吉羽龍太郎 原田騎郎 永瀬美穂
  • 出版社:オライリージャパン(2021-03-23)
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  • レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
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  • 著者/訳者:Jennifer Davis、Ryn Daniels / 吉羽 龍太郎、長尾高弘
  • 出版社:オライリージャパン( 2018-3-24 )
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  • 主にDevOpsの文化的な事柄に着目し、異なるゴールを持つチームが親和性を高め、矛盾する目標のバランスを取りながら最大限の力を発揮する方法を解説します
  • ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
  • 著者/訳者:リチャード・シェリダン / 原田騎郎, 安井力, 吉羽龍太郎, 永瀬美穂, 川口恭伸
  • 出版社:翔泳社( 2016-12-20 )
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  • 米国で何度も働きやすい職場として表彰を受けているメンローの創業者かつCEOであるリチャード・シェリダン氏が、職場に喜びをもたらす知恵や経営手法、より良い製品の作り方などを惜しみなく紹介しています
  • アジャイルコーチの道具箱 – 見える化の実例集
  • 著者/訳者:Jimmy Janlén / 原田騎郎, 吉羽龍太郎, 川口恭伸, 高江洲睦, 佐藤竜也
  • 出版社:Leanpub( 2016-04-12 )
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  • この本は、チームの協調とコミュニケーションを改善したり、行動を変えるための見える化の実例を集めたものです。96個(+2)の見える化の方法をそれぞれ1ページでイラストとともに解説しています。アジャイル開発かどうかに関係なくすぐに使えるカタログ集です
  • カンバン仕事術 ―チームではじめる見える化と改善
  • 著者/訳者:原田騎郎 安井力 吉羽龍太郎 角征典 高木正弘
  • 出版社:オライリージャパン( 2016-03-25 )
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  • チームの仕事や課題を見える化する手法「カンバン」について、その導入から実践までを図とともにわかりやすく解説した書籍。カンバンの原則などの入門的な事柄から、サービスクラス、プロセスの改善など、一歩進んだ応用的な話題までを網羅的に解説します。
  • Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革“成功"ガイド
  • 著者/訳者:Ken Schwaber、Jeff Sutherland著、角征典、吉羽龍太郎、原田騎郎、川口恭伸訳
  • 出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-08 )
  • 定価:¥ 1,680
  • スクラムの父であるジェフ・サザーランドとケン・シュエイバーによる著者の日本語版。ビジネス層、マネジメント層向けにソフトウェア開発プロセス変革の必要性やアジャイル型開発プロセスの優位性について説明
  • How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜
  • 著者/訳者:Jurgen Appelo, 前川哲次(翻訳), 川口恭伸(翻訳), 吉羽龍太郎(翻訳)
  • 出版社:達人出版会
  • 定価:500円
  • どうすれば自分たちの組織を変えられるだろう?それには、組織に変革を起こすチェンジ・マネジメントを学習することだ。アジャイルな組織でのマネージャーの役割を説いた『Management 3.0』の著者がコンパクトにまとめた変化のためのガイドブック