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スプリントレトロスペクティブでアクションを決めても、結局取り組めないのですが、どうしたらいいですか?
「いや、こんな記事をネットを調べてないでやれよ」というありがちな状況ですが、原因は以下のいずれかである場合が多いです。
- スプリントに詰め込みすぎ
- アクションアイテムが本気で重要だと思っていない
- アクションアイテムが具体化されていない
まず、「スプリントゴールの達成で手一杯」(なんならスプリントゴールをあまり達成できていない)という状態の場合、明らかにチームに余裕がありません。
ベロシティや稼働率からキャパシティを算出し、さらに多少のバッファを持たせていても、実際は、見積りが外れ、割り込みが入り、結局バッファを食いつぶして時間がカツカツというのもよく見る光景です。
余裕がなければ、実験をしたり、新しいやり方を試したり、チームで学習したりすることはできません。そうなると改善は進みません。 改善は「余った時間でするもの」ではありません。
「スクラムチームは、自分たちの効果を改善するために最も役立つ変更を特定する。最も影響の大きな改善は、できるだけ早く対処する」(スクラムガイド2020)ことが求められます。これは「できたらやる」ではなく、仕事の一部として確実に実行する前提だと考えるべきです。
次にありがちなのが、重要ではないアクションアイテムを選んだ可能性です(スプリントレトロスペクティブのやり方に起因することもあります)。 スプリントレトロスペクティブで十分な深堀りをしないまま雑になんとなく選んだアクションは、だいたいやりません(スプリント中に忘れていることもあります)。
やってもやらなくても大して変わらないものは、自然に後回しになります。 スクラムガイドにあるように「最も役立つ変更を特定」してください。
最後に、こんなのは当たり前ですが、抽象的なアクションはうまくいきません。 「コミュニケーションを改善する」とか「レビューをちゃんとやる」みたいなのは具体性がなく、アクションが終わったのかどうか、アクションに効果があったのかどうかも判断できません。 結果的になんとなく関係ありそうなことをちょっとやってお茶を濁したりします。 プロダクトバックログアイテムと同じように、スプリント単位で検査できるサイズまで具体化するのがよいでしょう。
なお、改善に取り組めないのであれば、その事実そのものをレトロスペクティブで扱ってください。
カテゴリ
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 著者/訳者:西村 直人、 永瀬 美穂、 吉羽 龍太郎
- 出版社:翔泳社
- 発売日:2020-05-20
- 単行本(ソフトカバー):288ページ
- ISBN-13:9784798163680
- ASIN:4798163686





















